スケートアメリカ男子SP

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 東京ワールドを意識しているのか、和を基調としたプログラム。パンツから察するに忍者がテーマでしょうか。流れをもったジャンプの前後を細かくステップを踏みながら演じる様子は、私には正しく忍者に思えました。カナダ大会では中間姿勢を考えすぎてか、ぎこちなさの目だったシットスピンを基本姿勢からの8回転を中心としたものに変更。素晴らしい回転速度でした。キスアンドクライでスピンについて何か言っています。コンボスピンのキャメルが足りていないと判定されたのかもしれません。

 ステップが一つ減ったことによる時間をうまく活用したプログラムで、前半のつなぎの要素で格の違いを見せ付けているようにすら感じました。コンボジャンプの後に見せるLFIとRBOのディープエッジは圧巻。ルッツジャンプはロッカーからというこれまでには無かった入り。順回転のターンからのルッツということで、これまでの私の認識を覆すものでした。

 米国選手らしい、美しい姿勢を持ちいつでもショーの舞台に立てる選手。その持ち味を活かすプログラムですが、フリーも同様の路線ということで違った雰囲気のものも見てみたい気がします。横からの映像の限りでは、フリップのターンからトウを突くまでの一連の動作は、私の中で勝手に作り上げているフリップジャンプの理想に近いです。ドーナツではお臍が下向きと横向きの2種類を試しているのでしょうか。私にはあまり違いが感じられないのですが、どのような判定になっているか気がかり。
織田選手・高橋選手、強いですね。フリーでもその強さを存分に見せつけ、ファイナル進出を決めて欲しいです。村上選手も表彰台のチャンス。上の3人は強いですが、会心の演技で脅かしてもらいたいです。