スケートアメリカ女子

総合結果 SPプロトコル FSプロトコル

 シニアGPS2戦目にしての優勝、そしてファイナル進出、おめでとう!!!ショートでは、アクセルでの要素抜けがあったにもかかわらず、変わらぬにこやかな表情に演技者としての本質(片鱗?適切な日本語がわからん)を見た気がしました。
フリーは、ほとんど荒川氏の解説の繰り返しになってしまいます。最後まで落ちないスピードが心地良いです。大きなセカンド3Tは、上がった瞬間から安心してみていられました。ステップは全く疲れを感じさせない小気味良い動きで、ジャッジに対する印象も良いと思いました。ループジャンプはファイナルまでの宿題。

 フリーではさすがの安定感を発揮。ショートのコンボジャンプは3Lz−2Lo(3Lo)を予定していたと思うのですが、ファーストのルッツがダブルになるや、咄嗟にセカンドを3Tに変更し、SPの要求事項を満たしました(DGされてしまい、点数的な押し上げはほとんどありませんでしたが)。臨機応変で、何でもこなせる選手だと思います。ただ、どの要素でもいいので、突き抜けたものが欲しいように感じています。

 ショート、存分に楽しむことが出来ました。NHK杯との感じ方の違いはなんだったのだろうとHDを探してみたのですが、削除してしまっていました。N杯時には、カロリーナ・コストナー=爆発的なスピード、という先入観で凝り固まっていたのかも。フライングキャメルの基本姿勢にはN杯同様、グッときました。ステップではレベル4を獲得。
 フリー『牧神の午後への前奏曲』は、曲そのものが演じる人間を選び、ひと蹴りひと蹴りに伸びがあり深いエッジを使いこなせる選手でないと、全く形にならないのでは・・・なんて思っています。コストナー選手には最適なプログラム。怪我の影響でまだ本調子には至っていないようですが、どうしても完成形を観ないでは終われないプログラムです。