エリック・ボンパール杯

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  • 男子

 ライブで観戦しました。表彰台3人が力を出し尽くした見事な演技を披露し、大興奮。
小塚崇彦選手は、“練習通りに出来れば無問題”という趣旨のコメントをショート後にしていたのですが、それを本番で実践してくれました。ジャンプでは、このところあまり見られなかった流れのある着氷を次々と決めて、高いGOEを獲得。演技構成点については、地元のアモディオ選手が素晴らしい演技をして高いスコアを獲得した直後での『格が違う(田村氏談)』内容ということで出やすい状況にあったと思います。ファイナルでの、高橋・チャン両選手との差がどこまで詰まるかには興味があります。
一方、技術要素点は出るべくして出た点数だと思います。今大会FS、小塚・ムロズ両選手のジャンプの全体としての構成・スピンの構成は同一で、全てのジャンプが試みの通りに認定されています。にもかかわらず、小塚選手の獲得した基礎点81.54に対し、ムロズ選手は76.66。この5点ほどの差は、ジャンプの後半ボーナスで1点弱、ジャンプ以外の要素のレベル認定で4点強となっており、(こちらの日記に少し書いていますが)この差をジャンプで埋めようとすると3回転ルッツを4回転トウループに変更してやっと五分という大変リスクの高い構成にしなければなりません。4回転1回+3A2回の8トリプル構成で80前後の基礎点を獲得できていないということは、何かしらのミス・とりこぼしがあったといっても良いと思います。現行システムにおけるスピン・ステップで確実にレベル要件を満たすことの重要性を改めて認識する大会でもありました。

  • 女子

 キーラ・コルピ選手がシリーズ初優勝。個人的にコルピ選手のルッツが好きなので、転倒してしまったのは残念でした。あと、今季中にフリップジャンプの成功を見てみたいです。(ショートでのFSSp、他大会では耳を疑いたくなるような解説がされていたように記憶しているのですが、荒川氏の解説を聞くことが出来てよかったです)
ファイナル進出者 
男子 小塚・高橋・チャン・ベルネル・織田・アモディオ
女子 安藤・シズニー・コストナー・村上・鈴木・フラット