プロトコル
ttp://www.isufs.org/results/gpjpn07/
女子はコストナー選手が優勝、安藤選手はまさかの4位でファイナル出場を逃しました。全体的に転倒や回転が抜けるミスが目立ち、結果的に6大会中最もレベルの低い争いとなりました。そんな中で武田選手は日本の観客の声援を力に変えて見事な演技を披露し、銅メダルを獲得しました。フリップでの転倒は残念でしたがそれ以外は完璧でした。
先日の日記でルール変更の恩恵を最大限に受けたのは安藤選手かもしれないと述べましたが、訂正させてください。ショートの演技終了後のインタビューで、フリップ矯正の影響でルッツも不安定になっている、という内容のコメントがありました。フリーでは残念なことに三度試みたLz、Fの全てで転倒。安藤選手がここまで乱れたのはトリノシーズンを含めても記憶にありません。演技を見返す気には今はならないのですが、助走にいつものスピードがなく(特にフリップ)、跳ぶ前にかなりやばいなと感じました。プロトコルを見ると二度のルッツ、そしてループで回転不足判定を受けています。ジャンプの不調はかなり深刻かもしれません。ファイナル進出を逃したことで全日本までに比較的まとまった時間がとれるはず。何とか調子を戻し、ワールドへの切符をつかんでもらいたいと思います。個人的には、ルール変更の恩恵を将来的に受けるための試練の時であり、いつか越えなくてはならない壁なら取り組むのは早い方がいい、と前向きに考えたいと思います。
男子は高橋・ベルネル両選手他の素晴らしい演技を堪能しました。高橋選手のSPは完全に曲と一体化しており、PCSで非常に高い評価を受けているのも納得です。(個人的にはもっと高くてもいいと思うほどです)ただ、ベルネル選手がステップでレベル4を獲得している(高橋選手はレベル3)のを見ると、改めて『技術と芸術の融合』というのは難しいテーマなのだなと感じました。フリーではクワドで転倒し、二度目のチャレンジを止めました。今後も一回目でコンボが入れば二度目にチャレンジする予定かもしれません。確実に2Tを付けられる状態でなければリスクが大きすぎますから。以前からの課題であろうスピンでは取りこぼしが多いですが、原因がポジション(中間姿勢)や曖昧なチェンジエッジではなく回転が足りていないことにあるので滑り込めればクリアしてくれるものと思います。ジュベール選手欠場、ランビエール選手不調ということでファイナルは本命の立場で臨むことになるでしょう。好結果を期待したいです。