世界選手権3

女子総合結果
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SPプロトコル
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live/results/wc2008/WC08_Ladies_SP_Scores.pdf
FSプロトコル
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浅田選手が悲願の初優勝!!!おめでとう。中野選手は自己最高の4位、安藤選手は途中棄権。

浅田真央選手
冒頭のトリプルアクセルの踏切で転倒したときには、浅田選手や皆さんと同様、私も心臓が止まりました。浅田選手の3Aは決まれば基礎点7.5にGOEで1点以上の加点がついて9点近くの得点になる、と予想していたものが、基礎点0点、ディダクション1ということで10点近くの失点になります。昨日の日記のキム選手の項で少し触れましたが、私は主な選手の演技を観る際にはあらかじめ『仮想ノーミス点』を設定して、要素をこなす都度、その仮想点から自分で判断した『失点分』を減算することによって点数を予想しながら観ています。浅田選手に関してはTES75前後・PCS60前後の135点を想定していましたので、3Aによる大きな失点によってトップとなる120点台を出すことは正直難しいと思いました。そこからの建て直しは見事の一言。彼女の精神力には私のような並の人間には到底たどり着けない凄まじいものを感じました。世界女王の称号を手に入れたことで、来季以降は完全にバンクーバー五輪に標準を合わせることができるでしょう。そういう面からも非常に意味のある優勝だったと思います。
カロリーナ・コストナー選手
ジャンプでのステップアウトやお手つきが目立ちましたが、二強の一角を崩して銀メダルを獲得し、改めて能力の高さを見せてくれました。彼女のジャンプは普通に着氷できれば大きな加点を期待できる素晴らしい質があり、まだまだ点数を伸ばす余地がたくさん残されています。
キム・ユナ選手
ルッツがシングルになる大きなミス(約7点)に加えて、ジャンプの着氷にいつもの流れがないものがありました。結果的にメダルの色を左右したのはGPFでは浅田選手を上回っていたPCSの逆転です。冒頭の大きなミスから建て直した浅田選手と、後半にやや乱れの目立ったキム選手のジャッジに与えた印象の差でしょうか。いずれにせよ、負けて強しと思わせる内容でした。
中野友加里選手
浅田選手と共に、間違いなく今大会の主役の一人でしょう。3Aと3Fの回転不足判定はありましたが、そんなことはどうでもいいと思わせてくれる素晴らしい演技でした。最大の収穫は伸び悩んでいたPCSで59.32というスコアを獲得したことでしょう。これはキム・コストナー両選手を上回る非常に高い点数です。滑走順も多少影響したでしょうが、この点数はジャッジ達が彼女がメダルにふさわしい選手に成長したと認めた証拠だと思います。メダルまであと一歩に近づいたことで彼女の『モチベーション』もますます高まることでしょう。
安藤美姫選手
彼女にとっては苦い経験になってしまいました。痛んだ身体をゆっくり休めて、来季再び元気な姿を見せてくれることを祈ります。