世界選手権5

男子総合結果
ttp://static.sportresult.com/sports/figureskating/live/
results/wc2008/CAT001RS.HTM
男子SPプロトコル
ttp://static.sportresult.com/sports/figureskating/live/
results/wc2008/WC08_Men_SP_Scores.pdf
男子FSプロトコル
ttp://static.sportresult.com/sports/figureskating/live/
results/wc2008/WC08_Men_FS_Scores.pdf

バトル選手が優勝。高橋選手は4位、小塚選手が8位を死守。これにより日本は来季の世界選手権男子出場枠を3とする。南里選手19位

ジェフリー・バトル選手
バトル選手がほぼパーフェクトな演技で優勝しました。上位選手のなかでウィアー選手と共に4回転ジャンプの成功確率が低く、加えて3Aや3Lzといったジャンプにも不安を持つ選手なので正直、最終グループの中では最も優勝の可能性の低い選手だと思っていました。しかし、全てのスピンでレベル4、ステップでレベル3を獲得し、2位以下の選手に大差を付けての圧勝でした。

ブライアン・ジュベール選手
解説の荒川静香氏もおっしゃっていましたが、恐らく滑り終えた他選手の出来を知った上で、彼にとって無難なジャンプ構成に変更した内容だったと思います。しかし、世界選手権という大舞台、それも病み上がりでそれをきちんとまとめ上げる力はさすが。4回転トウループの安定度は、今後も大きな武器になりそうです。

高橋大輔選手
現行のルールのジャンプの回数規定に悪い意味で全て引っかかってしまった形。FSでは、同じ種類の3回転又は4回転ジャンプは、2種類までのジャンプは2回跳ぶことができますが、どちらかを必ずコンビネーション(又はシークエンス)にしなければならない。という規定があります。そして、コンビネーションジャンプは3回まで、うち1回だけ3連続のコンビネーションが認められています。
高橋選手の予定していた構成は
トウループ
トウループ+2トウループ(2回目の4Tでコンボ)
3アクセル
3アクセル+2トウループ+2ループ(2回目の3Aでコンボ、3連続)
3フリップ+3トウループ
サルコウ
3ループ
3ルッツ
です。2回目に試みた3回転以上の同じ種類のジャンプを何らかの理由でコンビネーションに出来なかった場合には、2回目のジャンプはシークエンス扱いされて基礎点が0.8倍されてしまいます。高橋選手は、2回目の4Tそして3Aの着氷がどちらも乱れ、コンビネーションにすることができずこの規定の適用を受けてしまいました。(この適用を受けた場合も3回までというコンビネーションの権利は使用したことになってしまいます。4T+Seq、3A+Seq、3F−3Tで3回ということです)金メダルへの執念からか高橋選手は、最後の3Lzに2トウループを付けてしまいました。これによって最後のジャンプは4回目のコンビネーションということで無効とされ、得点は0点でした。
今回の結果は、ファンとして残念なものでしたが、このような経験を通して少しずつ成長し、いつの日か目標をかなえてくれると信じています。