スケートアメリカ3

女子シングル2
ミライ・ナガス選手
 素晴らしい柔軟性を備え、スピン・スパイラルではシニア選手の中でも高い評価を受けそうです。昨季までの彼女のジャンプは、回転が不足しがちで着氷後滑らかに流れないものが多かったのでその点がどの程度改善されているかに注目しています。
レイチェル・フラット選手
 昨季出場した4つの国際ジュニア大会の内、3つの大会でダウングレード以外のミスをしていないという非常に安定感があり、無駄のないまとまったジャンプの持ち主です。スピンでは、回転速度やポジションの美しさに改善の余地が残されていそうです。大きな可能性を感じさせる選手です。
安藤美姫選手
 8月に開催されたイベントで、今季のSPを披露してくれました。ここ2シーズンの強弱のメリハリのはっきりした曲から一変し、しっとりとしたもの悲しげなプログラムに仕上がっています。曲調に合わせ、ステップもゆったりとした、深いエッジとイーグルを効果的に使ったものになっています。この映像ではフリップジャンプのトウを突いた時にエッジが外側に流れてしまっているように感じられました。少し気がかりな点ではありますが、跳び上がってから回転力を増すパワフルなジャンプの能力は誰もが認めるところ。その精度を高め、コンスタントに試合で発揮することが出来ればおのずと評価はついてくると思います。昨季、乱れがちであったシットポジションでのスピンがどこまで安定しているかもじっくりと見てみたいと思います。