スケートアメリカ6

ttp://www.isufs.org/results/gpusa08/
男子シングルではアメリカの二強を抑え、小塚選手が見事に優勝しました。おめでとう、素晴らしい!スピンで高い評価を得たこと、フリップジャンプの矯正に成功し、SP・FS共に1点以上の+GOEを獲得したことがこの快挙に大きく寄与したといえると思います。

女子シングル
キム・ヨナ選手
 やや高過ぎの感のあったSPの技術点は、ダブルアクセルで思っていたほど大きく減点されていないことが(−GOEの係数をトリプル同様と私がうっかりしていたこともあります)原因でした。FSではシットでの回転の遅さやフライングコンボで大きくバランスを崩すなどスピンでいつもの安定感が見られませんでした。総合得点では190を超えて他を圧倒し、改めて彼女の強さを見せ付ける結果となりました。
中野友加里選手
 トリプルアクセルを封印したこともあってか、安定感のあるノーミスの演技を披露してくれました。スピンは全ジャッジがプラスの評価を与えるという素晴らしいものでした。
安藤美姫選手
 SPでの転倒の影響もあってか、FS全体を通じてスピード感が無く、直立の姿勢が目立ちました(特に中間部)。コンボセカンドの3Loがやはり回転不足と判定されましたが、全てのジャンプの高さはかつてないほどのものを感じました。ジャンプのGOEがそれほどでもないのは、前後にほとんど工夫が見られないことが大きいのかな、と思います。SPでの単独ジャンプが−1という評価を受けているのも『ステップの直後』という要件を満たせなかったと多くのジャッジが判断したからかもしれません。演技構成点でキム・中野両選手に大きく水を開けられ、TRでは5点台という評価に留まっています。少しの工夫を凝らせば大きく点数を伸ばすことができると思うのですが・・・勿体ないというのが正直な感想です。
レイチェル・フラット選手、ミライ・ナガス選手
 共にプログラムの後半で大きなミスが複数あり、シニアの分厚い壁に跳ね返される結果となりました。少しずつ経験を重ね、一つ一つ課題をクリアしていってほしいと思います。