ジャパン・オープン

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女子
ジョアニー・ロシェット選手
 密度の濃い、難しいプログラム。それを初戦でここまでの完成度で演じるロシェット選手にただただ脱帽です。
ラウラ・レピスト選手
 見ていてとてもさわやかな気持ちにさせてくれるプログラム&演技。私、好きです。スパイラルで6秒のポジションを取り入れ、レベル4の構成にしてきました。ルッツ1回、フリップなしというやや弱い構成なので、トップクラスと渡り合うには、ジャンプがダブルに抜けてしまいがちなところを修正する必要がありそう。
浅田真央選手
 スパイラルについて気になる点が。今季スパイラルでは規定(6ページ)が変わっています。
 『2 つ目の難しいバリエーションが特徴として数えられるのは、1 つ目の特徴のものとは異なる足で行なわれ、その主構造が1 つ目のバリエーションとはかなり異なるものである時のみである.』
 浅田選手のスパイラルの変形(難しいバリエーション)はどちらも左足(右足支持)で行われ、主構造もどちらも後方支持であり『かなり異なる』にはあてはまらないように思うのですが。私の勘違い又は、解釈の違い・・・最初の支持なしのポジションが変形として認定されるに十分なポジションである他・・・なのかもしれませんが。
 全体を通しては、フリップやトウループ前の助走を始めとして直線的な図柄が少なくなったと感じました。
中野友加里選手
 トリプルアクセルでのアクシデントは、ひやりとしました。トリプルループを取り入れ、ファーストジャンプを全てトリプルにするという強気の構成。最終的にはどこかに3S−3Loを入れ、8トリプルを理想としているのでしょう。中盤以降、火の鳥を思わせる振り付けがやや少ないかなと感じました。

男子
ステファン・ランビエール選手
 ランビエール選手にしか出せない、独特の世界ですよね。最後のコンビネーションスピンのシットでの捻りのポジション、厳密に言えば中間姿勢に当たるかもしれませんが、彼のスピンでは最も美しく感じるものなので見ることが出来てうれしいです。ジャンプの調子はいまひとつのようですが、シーズン序盤ということを考えれば、例年通り。
ジェレミー・アボット選手
 これまで、気になって仕方の無かったスピンでのシットポジションからの出方が、見違えるほど丁寧になったと思います。ジャンプのミスが目立ちましたが、プログラム変更の影響もあるのでしょう。グランプリが楽しみです。
小塚崇彦選手
 最初の2つのスピンの評価が低い・・・良くコントロールされていると思うのですが。参加選手が少なく、また、ランビエール選手という世界屈指のスピナーの直後でもあるので、比較されてしまったのかもしれません。個人的には、このプログラム、小塚選手のイメージに合っていると思います。ただ、構成点の後半3項目がSS比で大きく落ち込んでいるのが、上位選手と比較すると顕著なので、観衆・ジャッジを魅了するプログラムへと進化させていってもらいたいです。