ロステレコムカップ(女子SP)

結果はこちら(男子は既に総合結果が出ています。女子も、午前4時以降は出ているはずです。中継待ちの皆様は注意してください。)
 プロトコルはまだ出ていませんが、こちらの記事によって上位選手の大まかな内容を知ることが出来ます。
 ユリア・セベスチェン選手が豪快なジャンプを炸裂させて首位発進。上の記事にもあるように、彼女は今季、先に行われた五輪の予選(ネベルホン杯)通過を大きな目標に掲げていたようで、例年よりも仕上がりが早そう。フリーでもまとまった演技が期待できそうです。
 アリッサ・シズニー選手が二位につける。アクセルでオーバーターンが入った以外はミスがなかったようです。定評のあるスピンとスパイラルはさすが。その割には技術点が伸びていません。ジャンプの加点が少なかったのでしょうか。フリーでも彼女の持ち味である暖かい気持ちにさせてくれるスケートを堪能したいです。
安藤美姫選手
 冒頭の3−3セカンドが大きく乱れる。セカンドループで前向きに着氷し、続くフリップも回転不足判定を受ける。ステップシークエンスの中盤で、身体が立ってしまいエッジにうまく乗れていないように見受けられます。全体的に、昨シーズン初戦のスケートアメリカ同様、慎重にこなしすぎて勢い・スピードが出ていないようです。急遽、プログラムを変更した影響もあるのでしょう。滑り込みが不十分で、各要素にかけるべき時間が少しずつ不足しているように感じました。当初の予定であった『夜の女王』、個人的には安藤選手以外には出せない世界を創り出す可能性を大いに秘めたプログラムのように感じているので、今後、何らかの形で披露してくれると嬉しいです。
浅田真央選手
 最大の課題、トリプルアクセルからのコンビネーションがダブルとなってしまうミス。女子ショートプログラムでのジャンプ課題は、3−3・3−2・2−3いずれかのコンボ、ステップ・スケート動作からのトリプル、ダブルアクセルの3つで、同じ要素を二度以上行うことは出来ません。この規定により、二度目に行われたダブルアクセルは0点。3Aコンボを行う以上、このミスを想定し、何らかのリカバリーを考えていなければならなかったように思います。6位発進はショックですが、点差を考えれば、ファイナル出場権当確ラインの2位は心を強くもって演じれば、何ら問題ないはず。フリーでの巻き返しに期待です。