NHK杯女子SP

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参考記事

 何か内側から湧き出る暖かい雰囲気を持った選手。その雰囲気を存分に生かしたプログラムと振り付けだと思います。スピンでいくつか回転がぎりぎりのところが見られるのですが、それにしても、技術点がやや低いように感じます。(ダブルアクセルで回転不足判定を受けたようです。)

 技術点が低い。フリップがダウングレードされていないとの解説がありましたので(コンボセカンドの踏切チートをとられていないと仮定すると)、ジャンプ以外の要素はおそらく14〜5点しか獲得できていないと予想されます(ルッツジャンプがツーフットだったようです。気づきませんでした。)。レイバック(サイドウェイズが3回転ぎりぎり)Fシット(チェンジエッジが微妙)スパイラル(6秒がぎりぎり)といくつか考えられ、ほとんどの要素で狙ったレベルを獲得できていない可能性があります。(記事によればLSp1,FSSp3,SpSq3です。)ロステレコムカップSPのレベル認定はスパイラルやレイバックでかなり甘かったようにも感じるので、この厳しい結果は各要素を見直すのに良い機会となるように思います。フリーはスピードのある演技とつなぎの要素に変化がみられるとうれしいです。

 昨シーズンからよく見られる、ルッツで回転をやめ前向きに降りてしまうミスがありました。エリックSPでコンボスピンがレベル1になった原因は、最初のキャメルポジションの軸を作るのが遅れ2回転に満たなかったためだと思うのですが、今大会ではそのキャメルに更にチェンジエッジを入れる構成に変更し、二度と同じミスを繰り返さない完璧な対策を講じています。

 今季のFSではスパイラルで6秒を導入し、レベル4の構成にしていますが、昨季からの持ち越しとなったSPではレベル3構成のままになっています。これはちょっと勿体無いかも。回転速度、軸取り・ポジション移行の早さ、足換えの正確さ等、スピンの技術はどれをとっても一級品。レピスト選手の演技は見ていて本当に気持ちがいいです。私事ですが、このSPの曲、なんか好きなんです。今も、アップテンポに変わったところのメロディがぐるぐると脳内でリピートされています^^