スケートアメリカ女子SP

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 圧巻の演技で自己の世界記録を更新しました。地上波ではスローで足元に入るデカデカとしたテロップが邪魔で見えないのですが、youtubeに上がっている映像を見ると、昨シーズン注意を受け続けたフリップジャンプは、しっかりと矯正できているようです。ここまで来たら、スピンに見られる細かな弱点(シットスピンのスピード、ビールマンや足換えコンボの入りでの軸)を克服した、完全無欠の演技を期待してしまいます。

 ルッツの踏み切りと着氷との位置関係がルッツになっていて驚きました。とはいえ、トウを突く前後のトレースはフラットに近く、規格外というかとても珍しいジャンプのように感じます。トウを突いてから、スケーティングレッグが氷に触れている時間がかなり短いのですが、その辺に秘密があるのかもしれません。

  • ユリア・セベスチャン選手

 ロステレコムカップに続き、クリーンなショートプログラムでした。その時は、フリーで大きく崩れてしまいましたが、今回はベテランの意地を見せて豪快なジャンプを決めてもらいたいです。

 ISUの記事に全てのスピンでレベル4を獲得したとあります。昨シーズン、村主選手はレイバックのレベル獲得に苦労し、試行錯誤を繰り返していましたので、全てのレベル要件(横→後・8回転・スピードアップ・キャッチフット)が認定され、最終的な答えを出せたのは大きいと思います。フリップがダウングレードされてしまったようです。足りているかといわれれば確かに足りていないのですが、少し厳しいようにも思います。フリップジャンプは彼女の生命線。フリーではしっかりと二度成功させ、表彰台に上って欲しいです。