中国杯SP

結果はこちら 男子 女子
男子

 演技中の照れのようなもの・全体的に視線が下を向いているといったこれまで感じていた物足りなさが少しずつ改善されているように思います。演技構成点でもしっかりと評価されていますが、これについては毎季一喜一憂を繰り返しているのでこれからの出方を待つことにします。今季からスピンにおいて、変形・チェンジエッジに大きな制限が設けられてレベル獲得が難しくなり、多くの男子選手が対策に苦慮していることが伺えます。速度を保ったままでの8回転・スムーズに足換え後のキャメル姿勢をとることができる等、小塚選手の持つしっかりとした基礎の技術点におけるアドバンテージが相対的に大きくなったように思います。

 トリプルアクセルでステップアウト、ここで約3点を失いましたが、回転自体には全く問題がないように見えます。コンボジャンプは4−3で、ジャンプ全体の基礎点は小塚選手よりも5点上。スピンもどれもレベル3は取れているように思うのですが、技術点で大きく逆転されています。ひょっとして4TがURされたのかもしれません。

 ルッツジャンプの美しさにハッとしました。コンビネーションジャンプもきれいでしたが、恐らくエラーがついていると思います。スピン対策は途上か。
女子

 見せ場のひとつ、スパイラルが無くなってしまいましたが、それでも巧みな手足の動き・世界屈指のスピンで魅了してくれました。ルッツ・フリップのエッジは変わらずフラットに近いように見えます。

 フライングキャメルスピン、ピタッと軸がとれてスピードを保持、素晴らしいと思います。ルッツでのステップアウトは残念でした。ステップからのフィニッシュがここまではまるのも鈴木選手ならでは。このプログラム、好きです。こういった曲調は彼女にあっていると思います。

 3−3のセカンドループはルッツを降りた後にしっかりとタメを作る安藤選手本来(と私が思っている)の踏み切りで「おっ、いける!」と血圧が上がったのですが高さが出せずに不足判定。回転不足という報道・本人のコメントがありましたが、DGだったのでしょうか?十分URの範囲内のように見えるのですが。フリップの入りをチェンジエッジとスリーの一連のステップからに変更し、SPの要求事項を確実に満たすようになったと思います。2Aでオーバーターン、にしても技術点が低いように思います。スピン・ステップでレベルを逃しているのでしょうか。それともやはり3Lz−3Lo<<?全体としては、いかにもシーズン初戦で滑り込みが足りないという印象。ステップは今回の内容ですとスペシャリストによっては、レベル1となる危険も含んでいるように思います。